生物遺伝子変動分野について
数日オーダーの短時間スケールから数億年オーダーの長時間スケールまで、生命は絶え間ない環境の変化に応じて適応・進化してきました。この複雑な過程を解き明かす上で強力な手がかりとなるのが、生物の持つDNA配列全体にあたるゲノム、発現しているRNAの網羅的な計測であるトランスクリプトーム、環境中のDNAの網羅的な計測であるメタゲノムなどのオーミクスデータです。特に、生物学に革命を起こしつつある超高速遺伝子配列解析装置(第2世代シーケンサ)は、これらの網羅的データを様々な問題を解くために自在に計測できる研究環境を生み出しました。また、それと同時に、これらの網羅的データを俯瞰的な視点から解析し新しい概念や仮説へ結びつけていくための技術であるバイオインフォマティクス(生命情報科学)が、これからの生物学に必須な学問分野として注目されるようになりました。
地球表層圏変動研究センターの他分野と同じく2010年に設置された新しい分野である生物遺伝子変動分野では、生物学における近年の急激な技術革新を背景に、ゲノム進化解析、環境・生態系オーミクス、バイオインフォマティクスなどに関わる新たな解析手法を開拓するとともに、生命と地球環境の相互作用とそのダイナミクスを、海洋という魅力的な舞台において探求していきます。
主な研究テーマ
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ゲノム進化解析
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環境・生態系オーミクス
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バイオインフォマティクス
ゲノム情報は生命活動の礎となるものであり、また祖先生命から現代の生命に至る歴史の記録でもあります。トランスクリプトーム情報にはゲノム中で機能している遺伝子全体についての、メタゲノム情報には環境微生物の生態系についての、それぞれ豊富な知識が埋もれています。淡青丸・白鳳丸などの学術研究船の航海で得られるサンプルから超高速遺伝子配列解析装置によって取得した、あるいは世界の研究者がデータベースに登録したこれらのデータを解析することで、生命が環境の変化にどのように応答するか、生態系のダイナミクスが生命と環境のどのような相互作用により生み出されているか、さらに生命と地球が長い時間の中でどのような歴史を相綴ってきたか、などを明らかにするための研究を行っています。
木暮チームと岩崎チームは独立して研究を進めています。ただし必要に応じて、様々な研究対象を扱っている大気海洋研究所の他の研究分野を含めて日々活発に議論やアイデアの交換を行い、融合領域から面白い研究を生み出すことを目指しています。
大学院生募集
生物遺伝子変動分野では、学内・学外を問わず大学院生の募集を行っています。
新しい研究領域を開拓するため、バイオインフォマティクス・水圏生物学・分子生物学・生態学・地球生命科学・情報科学など幅広いバックグラウンドの方を歓迎します。
研究室見学や質問等は随時受け付けていますので、まずは木暮(kogure)・岩崎(iwasaki)までメールにてご連絡ください(それぞれ@aori.u-tokyo.ac.jp)。
また、RA(Research Assistant)として研究開発に関するアルバイトをしていただける大学生、大学院生も募集しています。興味のある方は岩崎までご連絡ください。
アクセス
〒277-8564 千葉県柏の葉5-1-5 東京大学柏キャンパス 大気海洋研究所
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