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海洋ウイルス

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ウイルスは地球上で最も数の多い生物学的存在です。海洋中には10の30乗個ものウイルスが存在していると推定されています。この膨大な数のウイルスは、宿主である微生物に感染し、溶菌することで微生物の群集構造や地球規模の物質循環に対して重大な影響を及ぼしていると考えられています。海洋に存在するウイルスの殆どは分離培養できないことから、その実態は謎に包まれており、しばしば宇宙を構成する「ダークマター」に擬えられてきました。ところが、近年の配列解析技術の発達によって、海水中に含まれるウイルスのゲノムを、メタゲノム解析の技術を用いて未分離のまま網羅的に明らかにできる時代が到来しつつあります。生物遺伝子変動分野では、情報解析(ドライ)と異種発現機能解析(ウェット)を行うことにより、ウイルスの海洋生態系における役割や、ウイルスが持つ未知遺伝子の機能を解明することを目指しています。